「売れなかった。でも大成功。」
第6話で、私は「12月25日にKindle出版する」と決めました。
そこから始まったのは、想像よりずっと大変な日々。
完璧主義に振り回され、本業に追われ、それでも前に進んだ先で──
私はある言葉の意味を、本当の意味で体感することになります。
【この連載について】
私は現在45歳。いわゆる就職氷河期世代として、食品メーカーで品質管理の責任者をしています。
これまで必死に現場で経験を積み、資格を取り、やっとたどり着いた今の立場。
でもここ数年、少しずつ「このままでいいのか?」という思いが芽生えはじめました。
「会社の中で、あと何年頑張り続けるのか?」
「もっと別の生き方もあるのではないか?」
このブログは、そんな私が「会社を辞める準備」をゆっくり進めながら、
自分の考えの変化や行動の記録を綴っていくリアル連載です。
どうなるかは、私にもまだわかりません。
でも、この記録が同じように悩む誰かの参考になればうれしいです。
■ 決めたのはいいけれど
「12月25日にKindle出版する。」
第6話でそう決めました。
……と書くと、ものすごく覚悟を決めたように聞こえるかもしれません。
でも正直に言うと、そのときはそこまで深く考えていませんでした。
ゴールを置いただけ。
よし、やってみよう。
そんな感じです。
やり方もよく分かっていない。
ロードマップも、ChatGPTとざっくり作ったくらい。
でも、まあ決めたからにはやるしかない。
そんなスタートでした。
■ 原稿はある。でも、本ではない
noteの連載は書き終えていました。
HACCPの7原則12手順──はじめてでもできる、やさしいHACCP 全14話。
だから最初は思っていたんです。
「これ、まとめれば本になるんじゃない?」
……甘かったですね。
読み返すと、どんどん気になる。
ここ説明が足りない。
この順番わかりにくい。
この言葉、違うな。
これ、前回と被ってるじゃん。
気づいたら修正。
また読み返す。
また修正。
その繰り返しです。
いや、終わらないんですよ。本当に。
■ 完璧主義、発動
最初の原稿は、おそらく2万〜3万文字くらいだったと思います。
でも見直していくうちに、どんどん増えていきました。
説明を足す。
順番を変える。
言葉を選び直す。
気づけば……5万文字を超えていました。
いやいや、やりすぎですよね。
自分でも思います。
とことん納得いくまで直した部分もあります。
でも正直に言うと、日によってはちょっと雑になった日もあると思います。
もういいや、今日はここまで。
そんな日もありました。
それでも、とにかく前に進める。
それだけは続けていました。
今思えば、それも含めていい思い出です。
■ 表紙どうしよう問題
原稿と並行して、もう一つの問題がありました。
表紙です。
どうしよう。
自分では作れない。
そこでInstagramで軽く募集してみました。
「表紙描いてくれる人いませんか?」
……反応なし。
まあ、そうですよね。
そこでデザイナーの友人に相談しました。
すると一つ返事で引き受けてくれました。
本当にありがたかったです。
実はそのあと、フォロワーさんからDMで
「表紙やりましょうか?」
と声をかけていただいたこともありました。
ただ、そのときにはすでに進んでいて、今回はお断りする形になりました。
声をあげてくださったこと、本当にうれしかったです。
この場を借りて、改めてありがとうございました。
■ 想像よりずっと忙しい
この時期、本業は繁忙期でした。
仕事して、帰ってきて原稿。
また仕事して、また原稿。
正直、余裕はありません。
でも、やめるという選択肢はありませんでした。
12月25日に出すと決めたからです。
とはいえ、この時間は私一人で作ったものではありません。
小学校1年生の娘と妻。
私が何をやっているのか、正直ちゃんと説明できていませんでした。
それでも、いろいろ飲み込んでくれて、応援してくれていました。
休みの日に、一人で作業させてもらうこともありました。
家族の時間を少し犠牲にしてしまった部分もあったと思います。
だからこそ、この時間には本当に感謝しています。
■ 初めての出版作業
原稿がなんとか形になってからは、今度は出版作業。
これももちろん初めてです。
何が何だかわからない。
調べる。
試す。
また調べる。
そんなことを繰り返しながら、なんとか進めました。
そして、ここで本当に助けられたのがAIでした。
正直に言うと、私は出版のことなんて何も知りません。
でも、いまはAIがあります。
わからないことを聞く。
やり方を教えてもらう。
また試す。
そんなことを繰り返しながら、少しずつ前に進めることができました。
もしこれが、ほんの数年前だったら。
おそらく私はここまで来られなかったと思います。
氷河期世代の私でも、見よう見まねでここまで来られた。
それは、AIという新しい道具がある時代だからこそだと思っています。
だからこそ、少し思うんです。
まだまだ、いろんな可能性があるのかもしれないな、と。
そして、なんとか間に合いました。
12月25日。
自分で決めた日に、出版することができました。
■ ちょっとだけ期待していた
出版ボタンを押した瞬間。
正直、少しだけ期待していました。
もし10冊売れたらどうなるだろう。
100冊いったらすごいぞ。
そんなことを、ちょっとだけ想像していました。
……まあ、よくあるやつですね。
でも。
売れません。
本当に売れません。
まあ、そうですよね。
そんな簡単に売れるわけありません。
■ それでも、大成功
でも、不思議と落ち込みはありませんでした。
むしろ、わりと冷静でした。
本は売れていません。
それは事実です。
でも、Kindle Unlimitedでは思っていたより読んでいただいています。
そして何より、
Amazonに、私が書いた本が並んでいる。
今この瞬間も、
世界に向けて、
24時間365日、
私の本がAmazonに置かれています。
これって、すごくないですか?
Kindle出版にチャレンジしたからこそ、ここまで来た。
売れていないから失敗。
そういう見方もあると思います。
でも私は違いました。
私の好きな人の本に、こんな言葉があります。
「物事には成功か、大成功しかない。」
まさにそれを体感しました。
Kindle出版にチャレンジした。
世界に向けて本を出した。
それだけでもう十分です。
だから私は思っています。
これは失敗ではなく、
大成功だ!
……もちろん、まだ辞めてませんからね。笑
(つづく)
【読後のひとことメモ】
覚悟して踏み出すと、現実はちゃんとやってきます。
忙しさ。
焦り。
思った通りにいかないこと。
今回も、その連続でした。
それでも最後に残ったのは、
「やってよかった」
という気持ちでした。
売れたかどうかだけで見れば、結果は厳しいです。
でも、
世界に一冊、自分の本を置くことができた。
それは、私にとって確かな一歩でした。
就職氷河期世代が会社を辞めるまで。
物語は、まだ続きます☘️
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます☘️
迷いながら、失敗しながら、それでも前に進んでいます。
それが今の私です。
この記録が、同じように何かに挑戦しようとしている方の
小さな勇気につながればうれしいです。
もしよければ、コメントをしていただけると励みになります。
静かに、でも一歩ずつ。
次回もお付き合いいただければ幸いです。
そして今回、ひとつだけ確信したことがあります。
物事には、
成功か、大成功しかない。
私は、そう思っています。
リンク集
▶ キャラクター誕生秘話はこちら(第4話)

一本のDMが、私の発信を大きく変えてくれた話です。
▶ ブログを書き始めたきっかけはこちら(第5話)

完璧主義で止まった、ブログ立ち上げのリアルな記録です。
▶ 本を書く覚悟が決まったのはこちら(第6話)

逃げていたHACCPの本丸に向き合い、「本にする」と決めた日の話です。
▶ 実際に出版した本はこちら
『HACCP 7原則・12手順:はじめてでもできるやさしいHACCP』
この物語の中で書き上げた一冊です。よければのぞいてみてください。
▶ おひとり様HACCPシリーズはこちら(第3章)

小さなお店でも無理なく続けられる、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理をやさしく解説するシリーズの第3章です。
▶ 家庭でできる食中毒予防はこちら

買い物から帰ってきたその瞬間から、食の安全は始まっています。むずかしくない「家庭のHACCP」のおはなしです。
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手袋が手に入りにくい今、現場の衛生管理をどう守るか。品質管理者の視点で整理しました。
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