就職氷河期世代が会社を辞めるまで【第6話】

就職氷河期世代

「本にすると決めた日」

HACCPの連載を書きながら、私はあることを考え始めました。

「これ、まとめたら本になるんじゃないか。」

その思いつきが、少しずつ現実になっていきます。


【この連載について】

私は現在45歳。いわゆる就職氷河期世代として、食品メーカーで品質管理の責任者をしています。

これまで必死に現場で経験を積み、資格を取り、やっとたどり着いた今の立場。

でもここ数年、少しずつ「このままでいいのか?」という思いが芽生えはじめました。

「会社の中で、あと何年頑張り続けるのか?」

「もっと別の生き方もあるのではないか?」

このブログは、そんな私が「会社を辞める準備」をゆっくり進めながら、

自分の考えの変化や行動の記録を綴っていくリアル連載です。

どうなるかは、私にもまだわかりません。

でも、この記録が同じように悩む誰かの参考になればうれしいです。


HACCPから、少し距離を置いていた

COFFEE&HACCPという名前で活動していながら、実はここまで、

HACCPそのもの――

とくに7原則12手順について、真正面から語ることはほとんどしてきませんでした。

周辺の衛生管理や食品表示、現場での気づき。

そういったテーマから発信を続けていました。

理由は、正直に言えば不安です。

難しいと思われるのではないか。

堅苦しいと思われるのではないか。

すぐに飽きられてしまうのではないか。

HACCPは、私にとっては当たり前の言葉です。

でも、発信として扱うとき、その“当たり前”が、誰かの負担にならないかが怖かった。

だから、どこかで本丸を避けていたのだと思います。

キャラクターが生まれた

転機は、キャラクターでした。

難しいことを、そのまま説明するのではなく、

会話にしてみる。

物語にしてみる。

現場で起きそうな出来事として描いてみる。

そう考えたとき、HACCPの7原則12手順が、少しだけ違う姿に見えました。

「説明」ではなく、「対話」にできるかもしれない。

それなら、逃げなくてもいいのではないか。

そんな気持ちが芽生えました。

▶ キャラクター誕生秘話については第4話をご覧ください。

7原則12手順を、物語にする

そこから、noteで物語形式の連載を始めました。

HACCPの7原則12手順を、一つずつ、物語に落とし込んでいく。

Instagramではスライド形式で、キャラクターの会話として発信。

やってみると、想像以上に大変でした。

専門用語を削りすぎれば本質が抜ける。

かといって、正確さを保とうとすれば難しくなる。

どこまでやさしくできるか。

どこまで削れるか。

何度も書き直しました。

でも、不思議とやめようとは思いませんでした。

書いているうちに、少しずつ、腹が据わっていく感覚がありました。

途中で芽生えた、もう一つの思い

連載が進む中で、ふと頭をよぎったことがあります。

「これ、まとめたら本になるんじゃないか。」

最初は、本気ではありませんでした。

ただの思いつきです。

でも、14話という形が見えてきたとき、その思いつきは少しずつ現実味を帯びてきました。

単なる投稿ではなく、形に残せるかもしれない。

そう思った瞬間、少しだけ視界が開けました。

Kindleという選択肢

調べてみると、Kindle出版は、特別な人だけのものではありませんでした。

もちろん簡単ではない。

でも、不可能でもない。

情報を集めながら、「できるかもしれない」という感覚が少しずつ強くなっていきました。

何もわかっていない状態でした。

それでも、やらない理由を探すより、やる理由を探した方がいい気がしました。

12月25日という目標

出版するなら、いつにするか。

考えて、12月25日にしました。

私がInstagramで発信を始めた日。

自分にとっての小さな記念日です。

意味のある日に、自分で区切りをつけたいと思いました。

ロードマップは曖昧。

やることも山積み。

でも、ゴールだけは決めました。

12月25日、出版する。

その瞬間、「やる」と決めたのだと思います。


覚悟を背負って、書き続ける

目標を決めたあとも、連載は続きました。

プレッシャーはありました。

途中でやめたら、全部なかったことになる。

でも、もう逃げる気はありませんでした。

書くたびに、少しずつ自分の立場が変わっていく。

HACCPを説明する人ではなく、形に残そうとする人になっていく。

そんな感覚でした。


全14話、完走

そして、全14話を書き切りました。

約2ヶ月半。

本業の合間に、少しずつ積み上げました。

目標を決めた状態で。

逃げないと決めた状態で。

書き終えたとき、特別な達成感というより、

「ああ、固まったな」

という静かな感覚がありました。

HACCPから逃げなくなった。

本にすると決めた。

12月25日に出すと決めた。

覚悟は、どこかで突然生まれたわけではありません。

書きながら、少しずつ固まっていった。

だから今、振り返って言えます。

あのとき、私は覚悟を決めたのではなく、

書いているうちに、覚悟が固まっていたのだと。

……もちろん、まだ辞めてませんからね。笑

(つづく)


【読後のひとことメモ】

逃げていたものに、向き合う。

難しいからこそ、避けていた本丸に踏み込む。

覚悟は、ある日突然生まれるものではなく、

書きながら、少しずつ固まっていくものなのかもしれません。

2ヶ月半、積み重ねた14話。

その時間が、私の背中を押しました。

就職氷河期世代が会社を辞めるまで。

物語は、ここから少しだけ加速します☘️


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます☘️

迷いながら、探りながら、それでも進もうとしている。

それが今の私です。

まだ答えは出ていません。

でも、「やる」と決めたことだけは、はっきりしています。

この記録が、同じように何かに踏み出そうとしている方の

小さなきっかけになればうれしいです。

もしよければ、フォローやスキ♡をしていただけると励みになります。

静かに、でも確実に。

次回もお付き合いいただければ幸いです。


リンク集

▶ 就職氷河期世代が会社を辞めるまで 第5話

▶ 第1話〜第3話はこちら(まとめ記事)

ひとりで始めた発信が動き出す

▶ おひとり様HACCPシリーズ 第0話

お一人や、ご夫婦で事業をされている皆様に向けて。

HACCPの考え方に基づいた衛生管理について、やさしく書いています。

▶ 食品期限の決め方

ご自分で作ったお菓子に賞味期限を設定する。

1人でも簡単に科学的で合理的な賞味期限の設定ができる完全ガイドです。

ぜひ、参考にされてください。


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